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内省習慣のきっかけとなった浪人時代と世界史の勉強法について

内省について考えていたら、自分の大学受験の自宅浪人時代を思い出した

11/9に書いた記事の通り、私はよく本屋を探検します。

大学時代が一番この時間が多く、いろんなものを知るきっかけと出会いを作ってくれてました。

詳しくは以下の記事に書いたのでよかったら読んでみてください。

今日もやっていたら、大学受験の赤本コーナーにたまたま足を踏み入れました。

懐かしさと共に自分の出身大学の赤本を手に取って過去問を見ていたら、あることに気づきました。

「こういう本屋での内省をやるルーツって、大学受験の自宅浪人時代がきっかけでは?」

と。

あまりにも時間が経っていたので気づいていなかったのですが、大学受験時代も結構な頻度で本屋に行き、受験勉強という目的はありつつも、ふらふらと歩き回っていたことを思い出しました。

今日は自分の自宅浪人時代を思い出しながら、大学受験の勉強方法を通じて内省について考えたことを書いていきます。

教養学部にいって視野広くどこでも生きていける人間になりたかった浪人時代

高校生の時は、鼻息荒く、客観的にすごそうなことに挑戦したがりのプライド高いコンプレックスまみれな人間でした。恥ずかしい限りです。

大学受験の最高峰といえば東京大学。

私の高校は新学校とはいえ、国公立もほぼでない自称進学校だったので東京大学なんて十数年に1度に1名いくかいかないか。

論理的に考えられる人間ならそういう無謀なことはしないのですが、ドラゴン桜を読んで「自分にもできるんだ!」と意気込み、部活を引退後、猛勉強に取り組みました。

目指したのは東京大学文科三類。

教養学部で自分の視野を広げて、どんなことでも楽しめる人間になれば、社会人になって苦しいことがあっても強く生きられる!という当時、視野の狭い中でも一生懸命考えた目的意識に向かって日々頑張っていました。

現役は当たり前ですが玉砕。早々とそれは見えていたので親に浪人を許してもらえるように懇願。

予備校に行かないで参考書でやりきるという方法で自宅浪人期に入りました。

浪人期はいろんな勉強法を試しました。

英語はドラゴン桜のやり方を忠実にやってみたり、ネットで良書と呼ばれる参考書をかって、読み込むことをひたすらやっていきました。

それなりに頑張った結果、英語や国語、世界史といった文系科目は結構伸びてきましたが、理数系の科目がどうしても伸びず、東大は絶望的に。

結局、秋頃に方向転換して教養学部に近い形で1年目は専攻を決めずに多方面の学習ができて、後から17専攻から自分の専門を選べることができる慶應の文学部に進学しました。

結果的に大きな目標を目指すことが大事だ!というのをこの経験から学びました、みたいなことを過去の経験として語る上でのエピソードだったのですが、内省という点で考えると、ちょっと違う視点でこの経験を語れるなと思ったので書いてみました。

この経験で私が内省という観点でよかったこと。

それは、勉強方法を工夫する中でただの暗記ではなくいろんな書籍を読むことで、自分を興味づけし、視野を広げる行動ができたことです。

自分の情報収集をしたいと言う欲求をうまく活用したことで、勉強を楽しみ第一目的とは言わずとも成果を出せたのだなと思いました。

過去の経験も振り返り方を変化させることで、違った気づきが得られるものですね。

自分がやっていた世界史の勉強法を紹介します。

せっかくなので私の世界史の勉強法を最後に紹介したいと思います。

このやり方によって、高校の時に授業受けていなかったのですが受験の武器にできるまでに実力をつけることができました。

一言でまとめるならば、「教科書の知識をキーとして、いろんな物語の書籍を読んで単純暗記ではない形で記憶する」ことです。

教科書を繰り返し読んだり単語集を繰り返して覚えることは最終的には必要になります。

ですが、ただ繰り返すだけでは味気ないですし暗記に苦労します。

意外といろんなテーマで書籍があるので、私が当時読んできた本(漫画については見つけられなかったので最新のでよさそうなの)を紹介します。

全体像を掴むために、まず漫画でざっくり学ぶ

角川まんが学習シリーズ 世界の歴史

どの勉強においても言えますが、全体像をふわっとでも掴んでおくのが重要です。

それに適しているのが漫画で世界の歴史を読むことです。

世界史は全世界のそれぞれの通史が集合したものなので、日本史に比べても覚えにくいです。

難関大学やセンターは特定の世紀に対して、全世界またがって出題してきたりするので単純に覚えてるだけでは全く歯が立ちません。

ふわっとでもイメージで人物像などを掴めるので、まず漫画で知識を入れることをお勧めします。

著名歴史家が書いた世界史の入門書を読む

世界史概観(上)

世界史概観 下

世界史は1つではありません。

日本の大学受験だと共通規格化された教科書を軸に出題されるので1つと思いがちです。

ですが、実は世界中の著名歴史家がそれぞれ入門書として世界史をまとめている書籍があるのです。

これを漫画の後に読んでおくと理解が深めやすくなります。

大学受験用の教科書は、正直読み物として面白くありません。(面白く読める人はいますが、その人は他の知識を元に自分の頭の中で知識を補填して自分で楽しめる身体と思います)

著名歴史家の書く本は読み物としてまとめられているので、引き込まれるし面白い。

  • 歴史って研究されているのか!
  • 史実に対してこういうふうに解釈するのか!

といった知見を得られるのも素直に興味深いはずです。

世界史というのは暗記ゲームではなく、学問であり、人間を知り、自分自身や世界を考えるきっかけとなる知識を与えてくれるのだと知ることができます。

ここまできたら、世界史を主体的に学びたいという気持ちも出てきて勉強が捗りやすくなるかと思います。

専門分野の歴史入門書をきっかけに知識を体型的に広く深く紐づけていく

中国の五大小説〈上〉三国志演義・西遊記 (岩波新書)

中国の五大小説〈下〉水滸伝・金瓶梅・紅楼夢

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏

物語 中国の歴史―文明史的序説

物語 食の文化 – 美味い話、味な知識

数学序説

化学の歴史

ひとつ前では概論的な部分での楽しみ方を紹介しました。それだけでも興味をもって前に進める方はいるでしょうが、受験は長い。

もし刺激がほしいと言う方は、専門分野の歴史入門書を読んでみてください。

私は好きだった音楽分野に絡めて西洋音楽史のものを読んだり、苦戦していた中国史に関連する書籍をよく読んでいました。

それ以外にも数学や化学の歴史も、自分の苦手だった理数系を楽しめるきっかけになると思って読んでいたりしました。数学序説はすごく面白かったです。

直接の世界史の点数に直結するわけではないですが、視野を広げて知識を繋げていくことに役立ってくれます。

急がば回れではないですが、こういう手段も取り入れると思ったより遠くに(点数アップ)につながったりします。

番外編: 小論文の勉強で得た知識から派生して興味を持った書籍たち

日本語の古典

養老孟司の人間科学講義

古武術の発見―日本人にとって「身体」とは何か

武士道

自由からの逃走

生きるということ

愛するということ

慶應義塾大学は、国語がなく小論文です。

私はこの出題形式が結構好きで、出題される文章も読み応えがあるものが多いので出題に想いが乗っている気がしていて、解くのが好きでした。

現代文の勉強にも言えますが、評論では人文科学系のキーワードが散りばめられています。

私の興味はそちらに寄っているので、現代文や小論文の勉強をしているとそもそもの出典の文章が気になってしまう、ということが結構ありました。

そこで読んだ本たちが上記の本たちです。

自分自身とは何か?ということを考えるきっかけとなった評論文や、古典的な書物とそれに出会うきっかけとなった新書たちです。

この内省.comに出会う人は興味が重なると思うので、書籍タイトルできになったものがあればぜひ読んでみてください。